インフルエンザ予防は加湿が有効!加湿器フィルタの白い塊・ニオイ対策と掃除法

冬の乾燥シーズンは、インフルエンザ感染リスクが高まります。
受験シーズンでは健康管理はとても重要です。
室内湿度を50%以上に保つと、ウイルスの飛散を抑える効果があります。(厚労省の資料に記載あり)
加湿器は湿度管理に便利ですが、「フィルタが臭う」「白い塊が出る」といった悩みも。
ポイントは清掃の順番にあります。白い塊を先に除去してから、カビやウイルスを殺菌するのがオススメです。
本記事はは、気化式(ハイブリッド式)加湿器のフィルタ汚れの原因と簡単掃除法を解説します。
加湿器の種類と選び方
加湿器は主に3方式があります。それぞれのメリット/デメリットを列挙します。
引用「NewsRlease」製品評価技術基盤機構NITE
加湿器の方式
- 蒸気式:水を加熱して蒸気にする。電気代高い、蒸気が熱い。滅菌できる。
- 超音波式:超音波で水面をたたき微細な水滴を発生。電気代安い。水質悪化すると細菌まで浮遊させてしまう。
- 気化式:フィルタで水を蒸発・気化させる。電気代が安い。フィルタ清掃にコツがいる。
- ハイブリッド式:蒸気式と気化式の利点を併せ持ち、温風で水を蒸発・気化させる。
ハイブリッド式は、吹き出し口からでる温度もひくいので、子どもや高齢者のいる家庭でも安心して使用できます。
効果は高いのですが、フィルタ清掃にコツが要ります。 ←本記事はこのコツを丁寧に解説します

フィルタの役割
フィルタの役割は主に2つあります。
- 水を蒸発させる:フィルタに水を吸わせて風を当てて乾かすイメージです。
- 無機物(水垢)を除去する:水に含まれるカルシウムやカリウムなどを除去します。
下記に水が蒸発・気化するようすのイメージ図を記載します。

水がフィルタによって吸い上げられて、横から吹いてくる風によって蒸発・気化します。
次に、溶け込んでいたカルシウムやカリウムが析出します。これが水垢です。
さらに時間がたつと、水垢の上は風が抜けないのでジメジメしており、
カビが生えます。
フィルタにつく3つの汚れ
3つの汚れの正体を記載します。
1.白い塊(水垢)
- 水中のカルシウムなどのミネラルが析出したものです。
2.カビ
- 空気中のカビや細菌が繁殖し毒素を放出。フィルタ表面が、カビが発する毒素で緑色やピンク色をしています。ニオイの原因になります。
3.細菌・ウイルス
- インフルエンザウイルスなどの感染リスクが高まります。

よーく目をこらすと見えてきた!
水垢とカビがいますね。
よくある質問
- タンクの水は何を使用すればよい?
水道をひねって出てくる上水でOK。毎日交換することが衛生のポイント。注意)交換しないと上水のなかの塩素分が抜けてカビや細菌が繁殖しやすくなります。 - 水垢はオキシクリーンで漬け置きすれば落ちる?
一部の汚れやニオイは落ちますが、水垢やウイルスまでは除去できません。 - アロマでニオイを消せる?
ニオイは気にならなくなります。ただし、根本解決ではないので、汚れやウイルスは除去できません。 - フィルタ清掃の頻度は? 経験から、1回/1週間 くらいの頻度で清掃するのが最適です。
フィルタ掃除の3ステップ

白い塊を先に除去してから、カビやウイルスを殺菌するのがポイントです。
ステップ1:クエン酸に漬ける

水垢を柔らかくし、フィルタから剥離する(溶かす)
濃度は製品の説明書に従います。ぬるま湯だと溶けやすいです。
ステップ2:ぬるま湯で洗う(40〜50℃)

クエン酸を十分にすすぐ
水垢や汚れを丁寧に落とす
ステップ3:次亜塩素酸に漬ける (キッチンハイターがオススメ)

カビ、細菌、ウイルスを殺菌する
注意:クエン酸が残っていると有毒ガスが発生するためよくすすぐ
仕上げ:ぬるま湯で洗う(40〜50℃)
- お湯を使うと残った次亜塩素酸のニオイを素早く除去できます
まとめ(インフルエンザ予防ポイント)
・室内湿度は50%以上を目安に
・加湿器のタイプは、ハイブリッド式がオススメ
・フィルタにつく汚れは水垢、カビ、ウイルスの3種類
・掃除のコツは白い塊を先に除去してからカビ・ウイルスを殺菌
・クエン酸+次亜塩素酸のW掃除で衛生的なフィルタを維持
正しいフィルタ掃除で、快適な湿度と清潔な空気をキープし、
冬のインフルエンザ予防に役立てましょう。
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