食洗機が故障!修理業者にこっそり聞いた故障させない3つのポイント。清掃方法やクリーナー、代用品も紹介。

食器を洗う作業は、洗剤で滑りやすいので落として割らないように気をつかいます。急いでいる時ほど、わずらわしく感じることも。
そこで便利なのが食洗機です。庫内にぽんとお皿をいれて、洗剤入れてボタン1つで洗浄から乾燥までやってくれる優れもの。
ところが先日、突然故障。日常的に使うためすぐにメーカーに修理を依頼しました。すぐに修理に来てくれたのは良いのですが、
出張基本料金+技術費+部品代で合計、\25,000,-

突然の出費はつらいですね
今後は絶対に故障させないぞ!と、エンジニア魂に火がつきました。修理に来た方に効果的な対策をこっそりと教えてもらいました。
掃除に関する3つのポイントに気を付ければ故障が防げるそうです。コスパもよし。さらに洗い上がりがスッキリ改善、ウェルパもアップしました。
実際にあった、私の経験を記載します。
以前の私
食洗機を掃除したことない。そもそも毎回、洗剤入れて洗っているので、庫内の清掃なんて不要では?でも、突然の故障は困るなあ。
いまの私
3つのポイントを守れば、故障を予防でき、寿命も延びるそう。
なにより、食器の洗い上がりがスッキリ、気分も上がる。
目次は以下の通りです。
目次
食洗機が故障、納得の原因
食洗機の故障は突然起こりました。夕食を終えて食洗機を動かそうとしたところ、エラーが出て動きません。
取説によると水漏れセンサーが反応したようです。
懐中電灯を使って食洗機をぐるっと見渡すと、庫内ではなく引き出しの下に水が溜まっている。
これは自分では手に負えない、、、すぐにメーカーのサービスセンターに電話して、修理を依頼しました。

メーカーのサービスセンターは丁寧・適格な受け答えでした。
修理のかたは、周りの状況を見るとすぐに「ああ、この症状ね」と言って、あっという間に食洗機を分解しました。
排水バルブの周りを念入りに調査していて、「バルブが詰まっています」とのこと。
バルブを取り外してみると、詰まりの正体は油の塊。油といっても動物性の油脂が長年かけて蓄積したものだそう。
食洗機の故障で、配水バルブが原因である頻度は結構あるとのこと。

根本の原因はなんだったの?
食洗機はお湯を使って洗剤の力を借りて、油汚れを落としていきます。ところが、排水する頃にはお湯が冷めてしまい、油が固まるそうです。
徐々に蓄積していき、長い時間をかけて配管や、バルブの内側が細くなり、最後には詰まってしまうそうです。
今回はユニットごと交換し、復旧しました。

故障を未然にふせぐ策はあるの?
こっそり聞いた3つのポイント
ポイント1)日常操作で気を付けること
食洗機を使うときに次のことを気を付けると、今回のような配水系の故障を防げるそうです。
- 油汚れはあらかじめ除去してから食洗機に投入する
- 少量モードに注意、食器の量を適切に設定する
- 低温モードに注意、特に動物性の油汚れは通常モードがおすすめ
お皿に油がべっとりとついている場合、食洗機に投入する前に、キッチンペーパーやシリコーン製のへらなどで取り除くか、軽く予洗いするのが良い。
少量モードはお湯の量が少ないのが特徴。食器の量が多い場合、水が少ないと油汚れが十分に落とせない。十分な温度と流量が得られずに、配管内で詰まることがある。
低温モードは、高温に耐えられない樹脂製トレーなどに有効ですが、油汚れを十分に洗浄するのは向かないそうです。

日常の操作は見落としがちですね。。。
ポイント2)定期的な掃除
2つ目は、食洗機の庫内に蓄積した汚れをごっそりと除去する方法です。毎回やる必要はないけれど、定期的に清掃するとよいです。
その方法について記載します。
〇汚れの原因
汚れの原因は、大きく分けて 油汚れと 水垢・洗剤カス分けられます。
油汚れは食べ物由来ですが、特に蓄積しやすいのが動物性のもの。
水垢は、水道に含まれるミネラル分(カルシウムやカリウム等)が固まったもの。
〇庫内全体の清掃
庫内全体を清掃するには、食洗機メーカー純正のクリーナがお勧めです。
理由は、油汚れ、水垢・洗剤カスに対する洗浄効果がバランスよく組み合わされているからです。

臭いにたいしても有効な成分が入っている製品も見たことがあります。
頑固に付着した水垢や、油汚れが落ちない場合は、次に説明するように個々のパーツにわけて清掃します。
〇準備するもの
頑固な汚れには、クエン酸、重曹、お湯が有効!
この3つがあれば、個々のパーツの清掃はばっちりです。
〇洗浄の方法
1.パーツの取り外し
庫内を開けて、取り外せるパーツを外して、洗い桶に入れます。最初はこすらずにつけ置き清掃をしたいので、可能なかぎりパーツを取り外します。

後から組み立てるので取説をみたり、写真を撮っておくと便利!
2.水垢汚れの除去
洗い桶にぬるま湯(50℃くらい)にクエン酸を溶かします。クエン酸はおおよそ、1Lの水に対し大さじ1の割合。
その後、よく溶かした後に各パーツをつけ置きします。1~2時間程度が目安です。クエン酸は酸性なので、アルカリ性である
ミネラル分(カルシウムやカリウム等)を溶かして、はがれやすくしてくれます。
中にいれた部品が水面に出てしまう場合は、ペットボトルに水をいれて、重しにするとよいです。つけ置きした後は、ブラシなどで
軽くこすると、簡単に落ちるのが実感できると思います。

洗い桶にぬるま湯を張って、クエン酸を溶かす。その後つけ置き洗浄。
3.油汚れ
洗い桶にぬるま湯(50℃くらい)に重曹水を溶かします。1Lの水に大さじ3~4杯が目安です。
よく溶かした後に各パーツをつけ置きします。1~2時間程度が目安です。重曹はアルカリ性なので、酸性である油汚れを
溶かして、はがれやすくしてくれます。注意点として、材質がアルミだと重曹によって黒く変色するのでアルミに接触させないこと。
とても頑固な油汚れの場合は、ペースト状にして塗ってから放置。あとからブラシなどで簡単に除去できます。
ペーストを作るには、水と重曹の比率を1:3にします。水が大さじ1の場合、重曹は大さじ3を混ぜ合わせます。
重曹はざらざらした粉なので、こすりつけるとプラスチックなどは傷が入ることも。ごしごし洗いは禁物。

食洗機の底綿にある、ステンレス製の網。取り外すと中にヒーターがある。油汚れがびっしり。
ポイント3)クリーナー、代替え品
メーカーの純正クリーナーは食洗機と同じメーカーのものを選びましょう。相性も考えられていて安心ですね。
代替品としては、クエン酸、重曹、次亜塩素酸。
頑固な汚れは水垢はクエン酸、油汚れは重曹、カビ菌は次亜塩素酸が良いです。
お店には豊富なラインナップがありますが、特におすすめは、コスパのよいマツキヨのPB(プライベートブランド)。
クエン酸、重曹はそれぞれ1袋あれば1年はもちます。

酸とアルカリは混ぜると危険なので、絶対に混ぜないこと!

クエン酸。価格はピンきりだがマツキヨのPBはお手頃価格。
まとめ
- 食洗機の故障はある程度掃除で対策できる
- 食洗機の清掃は3つのポイントが重要。
- 1)日常操作で重要なのは、固形物と油をできるだけ庫内に持ち込まない、食器の量、低温・節水モードの選択に注意
- 2)定期清掃は、専用クリーナー、頑固な汚れは水垢はクエン酸、油汚れは重曹、カビ菌は次亜塩素酸
- 3)専用クリーナーは汚れに対するバランスがよい。臭いを取る製品もある。
- 油汚れ、水垢・洗剤カスに対する洗浄効果がバランスよい食洗機メーカー純正のクリーナがお勧め