予防接種したのに!?家族全員がインフルに感染。ワクチンの当たりはずれとは?

「インフルは昨年より1か月早くピーク入り」 ”まさに体感中、、、” と発熱しながらニュースを見ていました。
予防接種済なのに家族全員が感染。
室内でもマスク、うがい、手洗いに気を付け、加湿もにしていたのに。。。
確かにインフルにはなったけど、数日で軽快し重症化はしなかったようです。
そもそもワクチンって誰がどうやって決めているの?と疑問に。
「予防接種したのにかかった」 という悔しい気持ちが強いので、調べてみました。
1)予防接種とは何か?
インフルエンザのワクチンは、その年に流行する型を予測して作られます。
発症の予防と重症化の防止の2つが目的とされています。
接種によって入院・重症化リスクを約30〜60%減少したという報告があります。
一方で、発症を予防できたか?は明確な数字はなさそう。症状が軽く感染に気付かないことも多いようです。
重症化とは、たとえば、40℃近い高熱が長い期間つづいたり、全身状態の悪化から入院に至る、等の症状をさします。
あくまで予測なので、100%の効果を保証するものではありません。
2)誰が予測するの?
実は半年以上かけて様々な、人がかかわって決めています。大元はWHOの推奨から始まります。
厚生労働省の資料によると、4ステップで決定しているようです。
選定の流れ
1. 5月ごろWHO(世界保健機関)が複数の株を推奨
2.国内メーカーで増殖性等の製造効率を確認(1~2カ月)
3.感染研で製造効率を含め検討(複数株を順位付け)
4.厚生科学審議会(インフル等株小委員会)で製造株を決定 (亜型/系統型毎に単一株)
その後、国内メーカーで製造、秋ごろ接種開始
WHOの推奨から始まり、その年の5月ごろ流行しているウィルスの株を列挙します。
北半球は春ですが、南半球は季節が逆になるため秋から冬。ちょうど流行が始まるタイミングで、流行ってる株がもとになります。
2025〜2026年シーズンのワクチンは、これまでの4価ワクチンから、3価ワクチンへ変更となりました。
理由は、 B型(山形系統)の流行が世界的にほとんど見られなくなったためです。
3)予防接種の接種率と効果

日本では毎年、秋になると予防接種が推奨されますが、
接種率は高齢者で55%位、年齢全体では33%位で推移しています。

予想していたよりは少ない印象ですね
「絶対に受けるべき」というよりは、「家族構成や持病の有無、年齢に合わせて選ぶもの」という解釈が、
世界的にも浸透しています。
ちなみに、接種後に抗体ができて効果を発揮するのは2週間かかるとされています。

早めにに受けたほうがよさそうだけど。。。
効果が続く期間は5~6か月と想定されているので、10月中に接種すれば最適。年間で一番寒い2月をカバーできる計算です。

さすがに9月じゃ早すぎかあ
4)予防接種は結局やったほうが良い?
完全防御ではないが、リスク管理として「保険に入る」感覚に近いと言えそうです。
「家族構成や持病の有無、年齢に合わせて」接種を選択することになります。
今回のように、予防接種をしていても感染することはある。
しかし、
科学的に示されている効果は
・高熱の期間が短くなる
・肺炎などへの重症化リスクを下げる
5)症状がでたら医療機関へ
〇インフルエンザの主な症状: 高熱、頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛、咳、喉の痛み、鼻水 です。子どもでは嘔吐や下痢も出ることもあります。
〇検査:医療機関では検査キットで調べます。鼻や喉の奥にながーい綿棒をいれて粘膜をとって検査します。
発症 12〜24時間以上経過 すると、抗原検査の精度が上がるとされています。
〇治療: 抗インフルエンザ薬による原因対策と症状を抑える対策。
抗インフルエンザ薬は早期投与が決め手になります。48時間以内と言われているので、早めに受診するとよいです。
抗インフルエンザ薬としては、経口、点滴、吸引といくつか種類があるようです。
今回私が、使用したのは、吸入型(口から吸引)の ザナミビル(リレンザ)。吸入型には他に ラニナミビル(イナビル) があるようです。
口から吸うだけなので、とても使いやすいのが特徴です。苦味を感じる人もいるようですが私は感じませんでした。
まとめ
1)予防接種は入院・重症化リスクを下げるという報告がある
2)予防接種の型はWHOが流行を調査して推奨している
3)効果が出るまで2週間かかるので受けるなら早めに
4)「家族構成や持病の有無、年齢に合わせて」接種を選択
5)かかってしまったら早めに受診
予防接種は、リスク管理として「保険に入る」感覚に近い
今回の経験から、予防接種を受ける/受けない、いずれにしても早めの行動が大切なことを学びました。
普段の感染対策は 手洗い・換気・適度な湿度の維持。普段から心がけたいですね。


