「いい歯の日」に思い出す後悔。歯を失った私が10年続けるスウェーデン式ケア、歯周病予防法

11月8日は「いい歯の日」。毎年この日が来るたび、私はある“苦い記憶”を思い出します。
10年前、歯周病を放置した結果、私は大切な歯を1本失いました。
歯を失ってからでは遅い——私の教訓
当時、虫歯を治療したあとの詰め物が外れたのを知っていながら、仕事が忙しかったのもあり
「痛くないから大丈夫」と歯医者に行かずに放置していました。
ところがある日、激しい痛みに襲われ、慌てて歯科医院へ。
「歯周病による歯根の破壊」。歯周病菌が歯の根に入り込み、歯が割れてしまっていたのです。
泣く泣く、歯を抜くことに。。。
歯は新たに生えてくることもない。不便さを身をもって感じ、「歯の大切さ」をようやく理解しました。
そこから私は歯について徹底的に調べ、スウェーデン式ケアにたどり着きました。
※スウェーデンは、国民の虫歯や歯周病が世界的に少ないことで知られています。
1)歯の健康とは?虫歯より怖い歯周病
厚生労働省の調査によると、15歳以上の約48%が「歯周病(歯周ポケット4mm以上)」を持っています。
実は虫歯よりも多く、進行しても痛みが少ないため自覚しにくいのですが、これは病気なのです。
歯周病は歯を失うだけでなく、糖尿病や心疾患、認知症など、全身の病気とも関係があるといわれています。

引用:厚生労働省 歯周病検診マニュアル2023
つい放置してしまうのは、「痛くないから」。
痛みが出たときにはすでに進行している——それが歯周病の怖いところです。
2)スウェーデン式ケア 歯周病予防法

スウェーデンでは1970年代から国を挙げて「予防歯科」を推進してきました。
考え方の中心は、”セルフケア(自宅でのケア)とプロケア(歯科医院でのケア)の両立” です。
スウェーデンでは子どものころから「歯医者は歯を削り痛い思いをする場所ではなく、歯を守る場所」
と教えられるそうです。
今回紹介する方法は、子供にも適用できます。我が家では、子供も小さいころから使用して虫歯ゼロです。
歯のセルフケアとは
毎日の歯みがきや歯間清掃など、自分で行うケアのこと。できれば毎食後に行うのが理想です。
歯のプロケアとは
歯科医院で専門家(プロ)が行うクリーニングや歯ぐきチェックを指します。
半年に1回程度、定期定期に清掃・点検してもらうのが理想です。
3)セルフケアはポイントブラシがおすすめ
ポイントブラシとは
私自身、一番効果を実感しているのが、「ポイントブラシ(ワンタフトブラシ)」です。
歯と歯ぐきの境目や、普通の歯ブラシが届きにくい奥歯の裏などを丁寧に磨ける小さなブラシです。
歯ブラシのようですが、先端の形状が違います。筆のように細く、丸くなっています。
ドラッグストアでたまに見かけますが、まだまだ認知度は低いので、確実に入手するにはWEBがおすすめです。

ポイントブラシ(ワンタフトブラシ)の写真柄の部分は普通の歯ブラシと変わりませんが、先端が筆のような形をしています。
ポイントブラシの使い方
通常の歯ブラシの前に、歯の根元のハグキとの境目をなぞるように1本ずつ磨くだけ。
力をいれずやさしく、3往復くらいがポイント。先端が細いので力を入れるとかえってハグキを傷つけます。
使い始めは2週間くらいは、ハグキから血がでることも。でも3週間を過ぎるころからハグキが強くなってくるので出血しにくくなります。
改善が目に見えて実感できるのは、下の前歯の前後。歯石がたまりやすい場所が、きれいなのは驚きです。
使い方は、一般財団法人 日本スウェーデン歯科学会のHPの説明がわかりやすいので、一部引用します。


実は、磨く順番が重要です。”重要なところから磨く”です。
[スウェーデン式では虫歯になりやすい箇所から先に磨く事を推奨しています。]
磨く順は、ポイントブラシ→歯ブラシで、朝昼晩の3回。
夜だけ歯ブラシのあとにデンタルフロスで仕上げます。
デンタルフロスは、ポイントブラシよりは知られており入手も容易です。
ポイントは、歯のふちについた歯垢をこそぎ落とすイメージで歯のふちに沿わせて上下させること。
間違いやすいのですが、歯と歯の間を1報復するのでは足りなく
1本の歯について両側行います。私は3往復やっています。

引用:一般財団法人 日本スウェーデン歯科学会のHP
我が家ではこの方法を取り入れることで、家族全員が歯科検診で「A判定」を連発しています。
まとめ
歯の健康を守るためにできること。
- 「毎日のセルフケア」と「定期的なプロケア」の両方を実施する
- セルフケアではポイントブラシなど、細部まで磨ける道具を使う
- ポイントブラシ→歯ブラシ→デンタルフロス(夜だけ)の順
結果、歯ぐきが引き締まり、笑顔が若々しくみえます。
11月8日の「いい歯の日」に、あなたの歯のメンテナンス習慣 見直す良い機会です。


